
文明の発祥地エジプトでは、すでに籐のスツールが使われていました。
籐の持つ柔軟性が体に触れたとき心地良いことをエジプト人も知っていたわけです。
ヨーロッパでは、ルネッサンス期にルイ13世式椅子に編んだ籐を背もたれ部分に使われ、その美しさが王侯貴族の人気をよびました。
以後、ヨーロッパを中心に籐家具が発達したのは、ヨーロッパの各国が籐の原産地(東南アジア)を植民地にしていたからです。
日本でも籐の歴史は古く、1000年以上前から愛用されてきました。
正倉院に保管されている篭、藤原時代の重藤の弓、なぎなたの柄巻、のかがりなど戦の武器に多く見られます。
籐が生活用具として発達したのは江戸時代で、たばこ差しなどが作られています。
籐家具の製造技術が日本に伝わったのは明治初期です。
神戸や横浜にいた中国の工人によって紹介され、その後欧米の文化が輸入されるにつれて椅子生活が普及し、籐椅子は「西京丸」とよばれてハイカラな生活スタイルとして定着しました。
